2026.7.11-13 北鎌尾根(バリエーション)

今回は山行が始まる前から大変でした
①気圧の谷の影響で直前まで天気が不安定→小槍登攀中止
②アオボーさんの右足が虫刺されにより1週間腫れ上がり前日まで行けるかわからない。

今回の山行は良からぬ事が起きるのではと不安がよぎっていた。

1日目 くもりのちはれ

6時
上高地到着
快調の出だし。
15キロあるザックも特に問題ない。
今回のために急遽新調したスポルティバのブーツも調子が良さそうだ。

8時
明神を超え2時間弱で徳沢ロッヂにてソフトクリーム休憩。
続いて横尾までしっかりと歩を進める。

この辺りから天気が好転し暑さを感じる様になる。(半袖でも汗をかくほど)

9時
横尾でトイレ休憩後にナカジーさんのエースプロのセッティングが出来てない事が発覚。
20分ほどナカジーさんを眺める事に…笑
(セッティング出来て良かったですね)

11時
徐々に標高を上げて行き槍沢ロッヂにて早めのお昼休憩。
スパイスの効いたカレーを食し、いざ出発…が、ヘリコプターが荷物を降ろすという事で小屋内に強制収監。
足止めを喰らう。
(見た事ない光景だったので感動する)

12時
ババ平(水1.5リットル補充)を抜けて大曲にて水俣乗越に向かって可愛げのない坂を登るコトに…
暑さの耐性のないキュータは息があがり、しっかりペースを落とす…
ナカジーさんが見つけてくれた木を杖代わりにして

14時
やっとこさ水俣乗越に辿りつく(久田の核心)

水俣乗越からはバリエーションルートになるので登攀装備を纏った所で天上沢をゲキ下りする。
(ザレとガレが酷く途中雪渓が出てくるが取り付くコトが出来ずしばらくもがきながら降る羽目に…)
やっと雪渓に入ることになりアイゼン装備するが10分程で雪渓を抜ける。

ここからはゴーロ地帯で永遠歩く…
そのうち飲み水が尽きてカンカン照りの中、頭痛を起こしながらも黙々と降る…(砂漠でオアシスを求めて歩くシーンがずっと頭をよぎってた)

16時30分
しばらく歩くと間ノ沢に出合い、沢に水が流れてる事に一同狂喜乱舞する。
アオボーさんが沢に頭を突っ込むくらいだからよっぽどだったと思う。
(この時の水が人生で一番美味しかったと後々語ろうと心に誓う)

カラダが潤った状態でまた永遠とゴーロを歩きヘトヘトになりながらも

17時
やっとのことで北鎌沢の出合いに辿り着く。
テン場は何組も泊まれるくらいのテラスがいくつもあるが誰もいなかったので貸し切り状態になる。

ラッキーな事に北鎌沢から水が流れていたので、焚き火をしながら乾杯をしてお互いに労を労う。

1日目の晩ごはんは
アオボーシェフのチキンシチューwithフランスパン
ジャガイモや玉ねぎも入ってとても美味しく頂きました。

21時消灯

2026.7.11-13 北鎌尾根(バリエーション)

2日目 くもり

3時起床
朝ごはんキュータ担当
パスタソース丼(ミートソース)、明太ふりかけ(味変用)、煮卵、コーンスープ
朝からミートソースは濃厚過ぎて箸が止まる…
(ツナマヨやタラコソースがオススメとの事)

4時30分
あたりが明るくなった所で出発する
北鎌沢を登る。途中分岐を右俣に行くが、水が枯れていた為、ここで水を補充する。
(しばらく歩くとまた水が汲めます。信じてあがってほしい)

沢慣れしてるアオボーさんを先頭に歩く。
(ホント楽しそうにルーファイしてる。あなたはやっぱり沢屋ですね。笑)
途中キュータが落石を起こし後続のナカジーさんに間一髪避ける。
この辺でナカジーさんがエースプロを落とし、早速液晶パネルを割る。不憫。笑
(ナカジーさんの核心)

上を見上げれば北鎌のコル
がこの時期だと明確なので、分岐が出てきてもひたすら直登するイメージで大丈夫だった。
途中無闇に右の分岐に入らない方が無難(クライマーズホイホイの罠にかからない様に)

沢登り経験者にとっては詰め上がりは特に問題なかった。
最後の最後で草付きを右へトラバースするが、すぐにトレースが出てくる。
(北鎌コルが詰め上がる途中で2つになった…こんな事かいてなかったなぁ…左が正解)

7時
北鎌のコルに到着後小休止して、メインの北鎌尾根を歩く。

9時
p8天狗の腰掛けを超える

9時30分
p9独標なのだが、想像以上に時間がかかる為できる限りトラバースする選択を取る。
(千丈沢側にトレースあり)

所々ザレた崖なので注意を要する

2026.7.11-13 北鎌尾根(バリエーション)
2026.7.11-13 北鎌尾根(バリエーション)

10時45分
独標を越えると槍ヶ岳が姿を現す。
北鎌尾根の行く先々に要塞がある様でドラクエ感がカッコいい。

周りを見渡すと槍ヶ岳を囲む様に山が腕組みしてどっしり座ってる。
(山の単位に座と考えた日本人はロマンチストすぎる)
遠くには富士山も…

ピークが15まであるはずだが…歩けども歩けども近づいてる気がしない…常に集中しながらアップダウンを繰り返すタフな時間になる

12時30分
P15を千丈沢側にトラバースした場所にあるビバークサイトで休憩
ナカジーさんのコンソメポテチに癒される。
(どこかでアオボーさんからもらったカリカリ梅にも癒されたなぁ)

13時
北鎌平から天国の階段を目指す(千丈沢側をトラバース)
よりガレとザレが強くなり、注意力の必要なルートになる。

最後尾を黙々と登っていると途中で、上からナカジーさんが大声で「ラーク!」と叫ぶ。
直後、ボーリング大の岩がこちらに向かって落ちてくる…慌てて避ける。

14時30分
ついに穂先直下に辿り着く。
色んな人達がブログにあげていた看板に書いてある

穂先は近い
気を抜かず頑張れ

に元気が湧いてくる

ここからは、クライミングになる。(今回はフリーで登る)

みんなでルーファイしながら弱点を見つけ出し登る。
途中残地ハーケンのあるチムニーをキュータ、ナカジーさん、アオボーさんの順で登る。
身長の高いアオボーは多少ムーブが変わって右手を上手くホールドする事が出来ず手こずっていた。

その時右手が剥がれアオボーさんのカラダが一瞬離れた

滑落する!

本気で思いました

が、剥がれたはずの腕が再び伸びて復帰する

アオボーさんでなければ恐らく滑落してたかもしれない…
リルートして立て直し無事に登りきる(アオボーさん核心)

そして祠の裏に出て

15時
無事ピークハント成功

数人が驚きの眼差しでお出迎えしてくれる…さすがに優越感に浸れた

2026.7.11-13 北鎌尾根(バリエーション)

だが、
15キロのザックを担いで10時間強のバリエーションルートはさすがに長かった…

感動よりもホッとした。
が、正直上回っていた。

半ば魂が抜けかかって放心状態のまま槍のテッペンからあたりを眺めていたが、テン場(槍ヶ岳山荘)に向かう為下山。

15時40分
槍ヶ岳山荘到着。
天気が荒れそうだったのとメンバー全員が疲弊してたので小屋泊にする。
(直後に暴風雨になったので正解)

2日目夜ごはんは
ナカジーシェフによるベーコンラーメン。
疲れたカラダに塩味の効き具合が美味。

さすがに3人とも疲弊し切っていたので、早めに寝る事に。

19時消灯

3日目 雨と風

3時30分起床
朝ごはんは青木シェフによる鳥雑炊(withキクラゲ)
サラサラ食べれる…美味。

4時50分
下山開始(新穂高ルート)
早速雨と風にさらされる

雨具を着ていたが、汗だくにより中の服はビチョビチョになる(雨具意味あるのかな…)

ザックが濡れて増量する中ひたすら下山…

それにしても中島さんの歩きは衰え知らずだ。
登りも下りも変わらず先頭でペースを作ってくれる。
寒がりなのに涼しい顔でどこまでも歩けるスタミナおばけなとこが頼もしい。

7時
槍平小屋到着
小屋のスタッフさんに許可を得て屋内で休憩させてもらう事に。

2026.7.11-13 北鎌尾根(バリエーション)

雨が降るとこの先のチビ谷が増水する可能性があるから気をつけて。との事。

少しでも荷物を軽くしようと水を少量にして、
再度気を引き締めて下山を開始する。

この辺りから沢が隣を流れているのを目にするが水量多めに流れているのがわかる。

雨でツルツルとした岩に何度も足を滑らせ
その度に2度と登山はしないと心で呟きながらも岩岩した道を下山する

幸いにもチビ谷の増水は免れた

9時
白出沢手前で休憩
2日間の疲れも相まって、みんなが10歳くらい老け込んで見える。
久田は還暦に見えたかもしれない…

残り2時間…
最後のチカラを振り絞りザックを背負いながら、全員が雄叫びをあげる
(今となっては奇声だったかもしれない)

白出沢を越えると舗装路に変わり、歩きやすさが断然良くなる。
(文明バンザイ)

10時56分
新穂高温泉到着
目の前には出発寸前のバスが停留しており、感動に浸る間もなく運転手に急かされながらも雨具を脱ぎバスに乗り込む。(平湯温泉まで30分 片道810円)

こうして我々の3日間の旅が終わった。

帰りの温泉は平湯温泉(ひらゆの森)です

総括

今回の山行は、まず体力。
そして長時間気が抜けない集中力が大前提。
そこにプラスして、ルーファイと登攀能力(15キロのザックを背負いながらは初だったかも)が大事。
帰りのクルマで話し合ってましたが、相馬岳北陵に行っておいて良かったね(日帰りで行けるバリエーションルート)とステップアップの1つとして役立ちました。

あまり景色で感動した事はないですが、北鎌尾根から眺める景色は圧巻です

(キュータ)

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