小菅川本谷は、昨年まだ自分が沢デビュー間もない頃、タカテツさんに連れて行っていただいた沢です。
ガッツリ確保を要する滝はありませんが、無数の小滝をひたすら乗り越えていく、体力系の沢です。
沢幅が広いためルート取りの自由度が高く、大半の小滝を巻ける一方、ひたすら水線上で登りっぱなしも可能。
昨年の自分は存分にはしゃいで、先輩方に呆れられたのを覚えています。
現在改めて、沢での基本的な身体操作を徹底反復する意味合いで、ビギナー推奨沢の筆頭格であると感じます。
当日ですが、まず最初に林道上の倒木トラブルに遭遇します。
先行の釣り師?がどかすのに苦戦していましたが、結局4人で押せば普通に動かせました。
とはいえ、もう少し規模が大きければ撤退必至でしたし、緊張の一幕でした。
沢は当然いくらか増水していましたが、大荒れというほどでもありません。
今回が沢登り2回目となるイッシーさん。
序盤こそ慎重に様子見していた印象でしたが、段々リラックスしていったように見受けました。
後半では特に手足の突っ張りに安定感を感じました。無理に力まず、ガバに依存せず、効率的な登り方を試行錯誤できたのではないでしょうか。
順調に成長中のカシカシさんは、積極的にチャレンジングなルートへ挑みます。
積極性が過ぎて、昨年の誰かさんのように夢中で先頭を突っ走るようならウタコさんに監督を任せましたが、常識的なカシカシさんは全く隊列を乱さず、少々複雑な気分でした。
さて、増水のため滝の水勢はしばしば強烈であり、その悪影響の最たるところが6*8mの高巻きでした。
通常は容易な箇所であり、遡行図に巻きのガイドはありませんが、当時は猛烈な水流で通過困難のため、ロープを出して想定外の高巻き(高所で狭いカーブのトラバース)を決行しました。
開始点~終了点は視認できず声も届かず、状況判断・臨機応変を要する一幕でしたが、結果的にノーヒヤリで全員通過、自分としても良い勉強になりました。
その後はひたすらに小滝を登っていき、バッチリ想定ポイントへ詰め上がります。
イッシーさんは「詰めは毎回こんなザレザレで嫌な感じなのか」と嘆きますが、ザレ嫌いの自分から見ても今回のは序の口の部類、もっと絶望的な詰めはいくらでもあると脅しておきました。
下山の前半は平易でしたが、後半の林道終点へ直結するバリ尾根下りがそこそこストレスフル。
個人的には心を無にして一気に下る方が楽だと思うのですが、後続は慎重に一歩ずつ進みます。
そんなこんなで全員怪我無く下山、おそらく全員なかなかの達成感を味わえたのではないでしょうか。
時間が押しており小菅の湯に入れませんでしたが、かろうじて「のめこい湯」へ滑り込めました。
(ビービ)





