
1日目:柏原新道登山口6:00~(爺ヶ岳南尾根)~爺ヶ岳南峰12:30~同中峰~冷池山荘避難小屋16:00
2日目:避難小屋5:00~爺ヶ岳南峰8:00~柏原新道登山口12:00
今回の山行は、計画段階から波乱の予感がしていました。
冬季アルパイン第4弾として、当初目的としていた赤岳主稜は、4月に入り急速に雪が解け、もう賞味期限切れ。。。
それでは転進先をどうするか。今後に向けてマルチトレ合宿にするか。
いや今の我々の課題は、重い荷物を担いで遠くにアプローチするための体力だ。
常念岳東尾根(冬季限定ルート)で歩荷トレをしよう。
さあ計画を出そうと情報を整理していると「笹薮に阻まれ撤退」とのレポを発見。
なんと。北アルプスも、もう雪がないのか。。どうしよう。。
しんごさんが計画を出している、爺ヶ岳・鹿島槍ルートなら、まだ雪があるかも!
そこからなら、翌週に計画している、剱岳長次郎谷も見えるかも。
よし、しんごさんの計画を拝借しちゃおう!
そんなこんなで、平日夜のバリ部打合せ2回を経て、爺ヶ岳・鹿島槍に行くことが決まったのでした。
4/18(晴れ)
0時過ぎに、登山口近くの駐車場に到着。我々以外の車は無し。
ここなら大丈夫かなと、端っこでテントを設営し、そばを流れる川の音に揺られながら、5時間ほど仮眠します。

出発は予定通り6時。スタートは標高1350から(爺ヶ岳は2670)。
1時間ほど歩いて「八ツ見ベンチ」を目印に南尾根に取り付きます。
雪は無し。灌木の根と枝が張り巡らされ、重装備が堪えます。


標高1800くらいから、ようやく雪が現れ始め、2050で尾根の東側の雪面に移りアイゼンに。
暫く雪面を快適に歩きますが、雪溜まりを越えなければならない、少し危険なところで、尾根西面の雪のない道に戻り、アイゼンを脱ぎます。
以降、爺ヶ岳山頂まで、雪があったり無かったり。その日、再度アイゼンを履くことはありませんでした。


爺ヶ岳南尾根は、山頂までずっと、尾根の西側は雪がなく、東側に雪が多く残っています。
そして樹木は西側に生えていることが多く、東側は雪と共に斜面が崩れている箇所が多いです。
そういえば、阿弥陀南稜の青ナギ辺りも、同じような地形だったなあ。
冬山は風が西から吹くから、東側に雪が溜まり、同じような地形になるのかな?


私は雪山3年目ですが、そういえば残雪期の雪山は初めてです(例年はもう沢に移行)。
雪の状況にあわせて、尾根のどのルートを選ぶべきか。
残雪期特有のルートファインディングも、今回大変勉強になりました。

爺ヶ岳南峰を越え、中峰を下り、13時過ぎに少し休憩をしていると、
下からドンと地面の突き上げ、続いて横揺れが十数秒。
それから遠くでゴゴゴと石が崩れる音。地震です。。!
辺りを見回しますが、幸い近くで落石は起きなそう。
微かに電波が通る場所で、ネットを見てみると震源地は目と鼻の先の大町市。どうやら震度5強とのこと。
体感震度は3くらいでしたが、山の中だと恐さが違います。
少し落ち着いてから、冷池山荘を目指して歩き出します。
元々はテント泊予定でしたが、今夜は避難小屋に泊まっちゃおうかと話し合いながら。
14時を過ぎると、雪はぐずぐず。踏み抜きで時間と体力を消耗します。
堪らずワカンを装着しますが、それでも踏み抜きは止まらない。。
そして15時頃に、2回目の地震を感知。
冷池山荘は見えるところにあるが、あと1時間は掛かりそう。
一瞬、もうこの辺りでビバークするかと頭を過りますが、
いや避難小屋の方が安全だなと、歩みを進めます。
そして明日は鹿島槍登頂は目指さず、早めに下山しようと話し合います。
余震の恐れもあるし、午後雪が腐る前に下山してしまおう。
リスク管理もきちんと出来ないといけませんよね!


16時に避難小屋に到着。他のパーティはおりません。
そして今回は歩荷トレ。食材もお酒も少し多めに持ってきてます。笑
今夜のメニューはトマトクミン鍋+スープパスタ。
安心のお宿で、楽しく宴会を執り行いました。
(18時頃にもう1組避難してきました。)

4/19(晴れ)
3時半起き。5時出発。
日の出を見たかったけど、予定より支度に時間が掛かってしまい、
小屋を出ると空が白み始めている。。急げ!

なんとか冷乗越で日の出に間に合いました。
振り返ると、剱の長次郎谷もくっきり見えます。
雪もまー、残っているかな?
来週行くから待ってろよー!そして晴れてくれよ!


下山では、雪のある尾根の東側をメインに下っていきます。
剱で下る平蔵谷もこんな感じかなーなんて夢を膨らましつつ。

12時下山。
薬師の湯で温泉と昼食を食べた後は、松本のカモシカスポーツにも寄り道し、
鹿島槍ヶ岳の登頂は叶わずとも、大満足の山行でした。




