【はじめに】
「水量多く山深いところを連泊で堪能したい」という趣旨で信濃俣河内を選択しました。
グレード自体は高めのようですが、登攀も泳ぎもシビアなものはない、体力系の沢です。
とはいえ、前半では水流激しいゴルジュを突破していくため、そういう沢に慣れていないと大変かもしれません。
コースとしては、長い河内歩きの後、第1~3のゴルジュ帯を経て、北東へ茶臼岳に至る稜線へ詰め上がった後、畑薙へ下降します。
【Day1】
河原への下降点が少々分かりにくく一度見逃しましたが、踏み跡自体は明瞭。
長い長い河原歩きについては、思い出したくもないので割愛。


第1ゴルジュはなかなかの水勢、迫力満点でした。
水深は概ね大したことないため、積極的に水流へ反抗し、正面突破していきます。
個人的には、全体通してこの廊下帯が最も刺激的でした。
もっと手前からゴルジュが始まっていれば最高なのですが…。




後半は高巻きが連続しますが、特に詰まることなく対処。
無事に第1ゴルジュを突破し、幕営地へ到着しました。
【Day2】
天気次第では撤退も視野に入れていましたが、幸い問題なし。
相談の結果、当初のDay2行程はだいぶ短かったため、天気が崩れない限り本日中に茶臼小屋を目指すことに。
第2ゴルジュは狭く薄暗い廊下帯で、入口は実に怪しげな雰囲気。
しかし、残念ながら内容は大したことなく、体感距離もごく僅かでした。
増水が酷いとココで遡行を阻まれるそうですが、もう少しドキドキさせてほしいくらい。
最後のピリ辛小滝も右から楽々突破して、あっさりと第2ゴルジュ終了。


この区間がもっと長ければ最高なのですが…。
その後はまたしばらく冗長な歩きが続き、渓相が明るく開けてきてから第3ゴルジュへ。
こちらは廊下帯という感じではなく、前2つと比べると「普通」でした。
遡行は楽しいっちゃ楽しいものの、威圧感や迫力の類いが足りません。




その後はどんどん標高を稼ぎ、地図上で水線が枯れる辺りで脱渓、これまた長い詰めが始まります。
ビービ・キュータは早々に疲労困憊、完全にペースを落としてノロノロ歩き、必死の思いでなんとか乗り切りました。


【Day3】
前日の12時間行動の甲斐あって、下山を残すのみ。
ヤレヤレ峠あたりはまぁまぁしんどかったものの、全体通して巻きペースで進行。
快晴の畑薙大吊橋にて、達成感・一体感・充実感に包まれて無事下山しました。

【総括】
・増水が酷くなければ、技術的な難所はほとんどなし
・移動距離が長いので、体力的にはしんどいものがある
・廊下帯ゴルジュは逸品
・ゴルジュの強水流および増水リスクについては要注意