2026.7.5 丹波川本流・渡渉訓練(沢登り)

アオボーレポート

気温20度前後。天気は曇りのち雨。
ウェットスーツは1.5mmと3mmを重ねて着用。それでも寒い。。

9:20入渓。三条新橋付近。
ここ数日の台風と梅雨の影響で、ちょい増水気味。ある意味、渡渉訓練日和?

・単独渡渉

深さは腰下程度。途中まで杖無し、途中から木の棒を杖代わりに渡る。
すり足でも片足を上げる瞬間が結構怖いので、棒があるだけで安心感が大分違う。(アオボー)

・スクラム渡渉


お互いのショルダーハーネスを掴んで、2人/3人に分かれて渡渉。
3人でも、1人がバランスを崩すと、他の人が支えるのは結構大変。
その場合は片膝・片手をついて、3点支持で体制を立て直すのが吉。(アオボー)

・簡易三角法

50mロープで簡易三角法を試す。川幅は10mちょい。
リードが渡る際に、斜めにロープを張ると長さが足りず。。
今回は幸い川の途中までが浅かったので、下流ビレイヤーは川の中ほどまで入ってビレイした。
リード渡渉後、ロープを張れる距離に丁度よい支点は見つからず、ボディビレイで確保。
セカンドが渡渉する際は、PASのカラビナにロープ2本とも掛けてゴボウで渡る。
この時、もし流されてもロープに戻れるように、PASの長さは腕より短めにするよう注意。
セカンドが実際に川に流されて、強度を検証したところ、ボディビレイでも十分な安心感があった。
尚ボディビレイは腰絡みで座る事。立って肩絡みだと渡渉者が流された場合に振られてしまい二次被害も有り得る。

少し場所を移動して、木の支点でも検証。
まずはMMO(ムンター・ミュール・オーバーハンド)でロープを張る。
これでセカンドが流された場合に、テンションを解放することが可能に。
でもロープを回収するため、一人で確保し続けるのは結構大変なので、可能なら出来るだけ人数を掛けたい。
つい手を放してしまったら、ロープ無しで対岸に取り残されるリスクが。。

続いてガルダーヒッチも試したが、実際にセカンドが流されテンションが掛かると、ロープが緩んでしまう。
渡渉の際はガルダーヒッチはNGか。
(ひょっとすると環付同士が干渉してしまった可能性もある?)

・末端交換三角法

リードが渡渉した後、オーバーハンドで末端同士を結んで対岸に送る。
対岸でオーバーハンドを解いて、ロープを張り直そうとするが、結び目がかなり締まってしまい解きにくい。。
ロープを結ぶ際に、カラビナを噛まして結び目を解きやすくする必要があるようだ。

その後、ロープの一方をエイトノット、もう一方をクローブヒッチで張り直したが、
途中のロープが水流を受けて引っ張られ、一人では中々油断できない作業。
ここで手間取り、もしロープから手を放してしまったらと思うとゾッとする。
ロープの一方を結び直す際、もう一方が流されないように、慎重に作業したい。
(ロープを解く前に、片方をクローブヒッチで固定しておくのが良いか)

最後は、エイトノット側のロープを上流でセットし直して、ラストが渡渉した。
末端交換三角法はシステムをよく理解した人が3人は必要。
いざという時に使えるように、しっかりチームで訓練を行う重要性を改めて実感した。

・11:30頃。上流に移動開始。

途中、水流の強いところは、押しくら饅頭で突破する。
先頭も大事だが、後続がしっかり押してフォローすると突破しやすい。
黒川谷出合を越え、お目当てのトロ場に移動。
まずビービが泳いで突破。さすがは水ポケモン。続いてアオボー・キュータはへつってヤツメウナギで突破。
白波が立っていなくても、予想以上に流れが強い。
ウタコ・ヒビチャは、フローティングロープによるラクチンキャリーシステムで。
犬戻りの釜は、増水の影響で恐怖のサラシ場に。
去年は右壁から上がったそうだが、今日は反転流に巻き込まれたらひとたまりも無さそうだ。
仮に進めたとしても、戻るのが危険だと判断して、ここで引き返すことに。
釜突破のロープシステムを確認したかったので、少し戻った釜の左岸を小滝と仮定して、
リード&ビレイシステムとザックの受け渡しの確認を行った。
この辺りで寒さが限界に。。
途中ラッコ泳ぎを挟みつつ、沢を下降し三条新橋に戻る。

2026.7.5 丹波川本流・渡渉訓練(沢登り)

13:30頃。最後に、橋の真下のエディ(反転流)が発生してる箇所で、フローティングロープを捨て縄で延長して、ロープ切断訓練を行った。
水中で何かにロープが引っ掛かり、ロープを切断しなきゃいけないケースを想定。
果たして冷静に対応できるものなのか。
私はザックの側面にビヨンビヨン伸びるコードを取り付け、束子と一緒にナイフを携帯して挑戦。
いざやってみるとロープで動きを制限され、反転流に巻き込まれると、ナイフを手元に手繰り寄せることが全くできない。。
一回目は溺れかけて断念。
二回目はナイフの取り付け位置を胸元(ザックのショルダー)に移して再挑戦し、なんとかロープを切断することが出来た。
これは経験しているといないとでは雲泥の差だ。
ナイフを腰のハーネスに携帯している人が多いが、泳ぎ沢に行く機会がある人は取り付け位置は考えた方が良いかもしれない。
生憎のコンディションだったが、その分水量マシマシで渡渉訓練には最適です。
やりたい内容もひと通り検証でき、とても有意義な訓練となりました。
来年は希望者を募って実施したいと思います。

ビービレポート


丹波川本流、自分の「好みのタイプ」ど真ん中です。
やまづとの面々は全体的に好みが登攀へ寄っている印象ですが、自分は水量至上主義。
激流をへつり。長大な淵を泳ぎ倒し。常に大水と共に、魚のように遡行したいのです。

而して、訓練メインとは重々承知のうえ、それでも果たしてどこまで行けるものかと、今年一昂っていました。
通常の沢と比べ、その危険性を含め趣を異にする領域、そこへ踏み入る高揚感でゾクゾクします。
訓練回顧は末尾に要約するとして、主として遡行の感想を綴ります。

最初の瀞場ですが、なかなか水流が強く、淵と呼ぶ方が相応しい状態でした。
これしき泳ぎで超えられねば先がないと思いクロールで突破しましたが、ザック装着下で7割程度の消耗感、やはり沢装備でのガチ泳ぎは瞬間的に結構な体力を削られます。
とはいえ、ガチ淵に挑むならシュノーケリングセットを持参しますし、パドルグローブやショートフィンといったドーピングの選択肢もあります。

以降、おしくらまんじゅうを試すなどしながら進行していると、先行パーティが撤退してきます。
犬戻り先?で流れに勝てずどうにもならなかったとのこと。

到着した犬戻りでは釜がバチボコに煮え滾っており(釜だけに)、落ちたら終わりの様相でした。
荒れ狂う釜をうっとり眺めていると、先を偵察したリーダーから撤退判断が告げられます。
何かあれば本当に簡単に御陀仏してしまうので、当然異論はありません。
その時点で脳の戦闘状態が解除され、身体が温泉を求め始めます。

そういうわけで、残念ながら暴力的な水勢を前に序盤撤退となりましたが、今回に関しては決行できただけで御の字です。
ガチ本流遡行の一端を体感して心が潤うと共に、次なる泳ぎ沢へ向けて自分のハートの釜も増水沸騰するのでした。

以下、訓練回顧になります。

【渡渉】
擦り足移動は大前提として、それでも川底は凸凹しているもの。
足の移動が一瞬でも狂えば容易に体勢が崩れるが、一方でそれを防ぐ技術の有用性も実感。
流木使用時の安定感は勿論のこと、とっさの際にすぐに手を付くだけでも姿勢が安定する(水嵩次第)。
スクラム渡渉は掛け声が重要。一歩ずつ「みーぎ!」「ひだり!」を繰り返すのが良さげ。

【三角法】
簡易版であれば技術的にはすぐに使えそうなものの、やはり渡渉可能距離の制約を感じる(50mロープで10~15m程度)。
末端交換については技術面で慣れが必要、実用するにはまだまだ反復訓練が必須。

【ロープ切断】
とにかくナイフの装着場所が重要、「ザック胸元にピンオンリール」が正解と思われる。
切断自体は、歯にギザギザのないものでも簡単であった。

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