「近郊で水量多めの初級美麗沢」という方向性でビービが提案した金山谷。
(類似候補に那須/白水沢もありましたが、そちらはまだ寒すぎるだろうということで見送りに)

最初のハイライトは魚止滝6m。
まずはビービが(滝自体よりも楽しみだった)手前の深い釜に飛び込み、軽く泳いで取り付きますが、当然のように誰も着いてきません。
単身滝の様子を偵察しに向かうも、落ち口いっぱいの瀑布に圧倒され、即刻登攀不可と判断しました。
左側が枯れていれば登れる・水量が多いと左右2条になるらしいのですが、それどころではない増水規模です。
そのため監督リードで巻きにかかりますが、上部のツルツルトラバースがなんともいやらしい、恐怖の高巻きとなりました。

2026.5.10 裏丹沢/金山谷(沢登り)

それ以降は明るい渓相となり、水量・水勢は強烈ながら水自体は澄み渡る、感動的な遡行が続きます。

2026.5.10 裏丹沢/金山谷(沢登り)

やがて奥魚止滝9mへ。
巻いている記録が多いものの、監督チェックのうえで右壁をリードさせていただきました。
岩が脆いのと、ヌメり足場に要注意。スリリングではありましたが、無事快勝しました。

2026.5.10 裏丹沢/金山谷(沢登り)
2026.5.10 裏丹沢/金山谷(沢登り)

そこまでは良かったものの、その後の支点構築が反省点その1です。
頼りになる木までは距離があり、迷いに迷った挙句、岩にスリングを巻く形を取ります。
体重を預ける斜め下方向には念入りに荷重チェックをしたものの、岩には上方向のズレを止める箇所がなく、スリングが上にズレていれば事故案件でした。

至極当然の話ではありますが、どんな方向に力が加わろうと外れようがない支点を構築しなければならないことを改めて痛感しました。

その後はジャンクションフォールを経てガレガレ源頭部へ。

2026.5.10 裏丹沢/金山谷(沢登り)
2026.5.10 裏丹沢/金山谷(沢登り)


ここからが反省点その2、詰めのルート取りを誤りました
当所より沢筋を完全に詰め上がると厄介なので早めに源蔵尾根へ逃げる方針であり、各々地図上で現在地を想定しつつ進んでいたものの、進行ルート上に「適度な斜面」が一向に現れず、結局最後まで詰め切ってしまいます。水が完全に枯れた時点で、念入りに詰め可否を検討しながら進むべきでした。
その結果、大分崩落が進む、脆~~い70°程度の急斜面を必死に詰め上がることに。想定外にハードな詰めではありましたが、ピンチを乗り越えてパーティの絆が深まりました。
なお、斜面にはイワカガミの小群落が広がっており、その点では目の保養になりました。

最後に反省点その3、下山時のルート選択ミスです。
元々は源蔵尾根の途中に出ている想定だったものの、実際には檜洞丸への稜線まで上がってしまっており、そしてそのまま檜洞丸を目指して進み始めてしまいます。
なかなか標高を稼いでしまった後でワーチカがGPSを確認し、初っ端から分岐を誤っていたことに気付きます。
再発防止策として、詰め上がった時点で現在地および下山方向、もっと言えば下山路における分岐箇所およびルート取りについて予め一同で擦り合わせ、確信を持った状態で下山するようにします。

以上、反省点は多数ありますが、同時に多くの学びを得ることができ、非常に充実した山行でした。
同じミスを2度繰り返すことはないよう、今回の経験をよく反芻します。

(ビービ)

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