
概要
万太郎沢に続き、谷川連峰の名渓・湯檜曽川本谷へ。本ルートは谷川の王道コースであり、中級者への入門としても知られる3級沢です。
1日目
入渓すると、まず感じるのは川幅の広さと沢そのもののスケールの大きさ。
序盤から魚留の滝が現れる。A0(人工登攀)を使って越えるが、見た目以上にいやらしく緊張を強いられる。







続いて有名な「ウナギの寝床」。両岸が切り立ち、水深のある淵が20mほど続く。エイミーとヒビチャは泳いで突破。私とオッギー、ユコサイは左岸を巻いた。私は以前泳いで突破したことがあるけど、、、オッギーとユコサイは宿題に。


その後、沢は左へ直角に曲がり、8m滝が現れる。左壁を登るが、事故も多い場所なので慎重に。続いて美しい3段25mのナメ滝。さらにその先には、正面に抱返り沢の120m多段大滝が見えてくる。

圧巻の景色、十字峡へ。右には大倉沢(こちらも3級)、正面にはドーンと抱返り沢大滝(こちらも3級)。本流は左へ直角に曲がり、再びゴルジュ帯へ。
「アナゴの寝床」に突入。左壁をトラバースして抜けるが、ぬめりと高度感に神経を使う。




次は2段20mの抱返り滝。1段目(8m)は滑っているが水流左をフリーで登る。2段目は、以前は左ルンゼから巻いたが、今回は私がリード。水流左スラブ壁を登る。残置ハーケン2個、一部フリクション頼りに登る箇所は、勇気が必要だった。
ただ、一番怖かったのは、30mロープでは落ち口まで届かず、5mほどクライムダウンする羽目になったこと…滑っているし。


七ツ小屋沢を過ぎると、8〜15m級の滝が連続して登場。赤茶色の8m、10mの滝は左岸を巻く。谷川特有の草付き斜面トラバースは、滑りやすく緊張感が続く。ブチブチと切れる草を束ねながら掴み、だましだましの通過。これぞ沢登りという場面。灌木帯に入って一安心。最後、懸垂して滝上へ抜ける。

さらに途中10m滝は、滝裏を右から左へ斜上し、水を抜けたら左壁をフリーで登る。途中ザックに水圧がかかる場面も。登る前にヒビチャは緊張した面持ちだったが、いざ登ると難なくクリア。釜なので落ちても大丈夫、ロープはいらない。






2日目
6時過ぎに出発。水は冷たい。10℃以下。
小滝の連続。難しいヘツリやボルダームーブも混じり、変化に富んでいて楽しい。




水が枯れると笹藪に突入。背丈ほどの高さだが、沢沿いはルート明瞭でそれほど苦ではない。途中で振り返ると、清水峠の避難小屋が朝日に照らされており、とても気持ちの良い光景。上部は紅葉が始まり、朝日ヶ原の草原がうっすら赤く染まっているのも美しい。




朝日岳山頂には予定通り10時過ぎに到着。ガスで展望は期待できなかったが、時折ガスが晴れ、馬蹄形の稜線が部分的に姿を現した。気温は低めでやや寒かった。

ここから長い下山が始まる。秋の風が稜線に吹き抜けて気持ち良く、進むごとにガスも晴れ、景色がどんどん開けていく。アップダウンが地味にキツいが、笠ヶ岳、白毛門とピークを踏み、最後は白毛門からの急坂を慎重に下り、無事土合へ下山。







谷川連峰らしいスケールの大きな沢登り。万太郎谷に続いて湯檜曽川本谷も堪能し、沢の醍醐味を感じられる充実した山行でした。
(ベイサン)
1日目:白毛門登山口駐車場 → マチガ沢出合 → 一ノ倉沢出合 → 幽ノ沢出合 → JR巡視小屋→(武能沢出合で沢を降って入渓) →湯檜曽川本谷遡行→ビバーク予定地1390m分岐あたり
2日目:1390mビバーク地点→(朝日岳頂上向けてつめあげる)→ 朝日岳(1945m)→ 笠ケ岳 → 白毛門 → 白毛門登山口駐車場