北ア・丸石尾根~蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)~針ノ木大雪渓(その1) 2014.5

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

引き返す勇気などとよく聞くけども、勇気を出して引き返したことは私にはない。引き返すとき、何を思っているのだろう・・・満足感・恐怖感・気力の喪失・徒労感・その他もろもろのタイミング

今年のGW後半、晴天は5/4のみ。去年が良すぎたのだけど、こんなもんだよね、いつも

1日目

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

扇沢に着いたころから雨がポツリポツリ。ちょうど真上あたりが雨と晴れの境のようでした

沢の対岸に、靴を濡らしながら、ザックを受け渡しながら渡り、丸石尾根の末端に向かって下っています。すると、前方にトコトコ橋を渡ってこちら側に歩いてくる登山者を発見

アリャリャ、アハッアハハハハ・・・。けっこう苦労して沢を渡ったのになあ

向こうに見えている山は、爺ヶ岳です

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

尾根の末端を回り込んで、丸石沢から右手のこんもり丸石尾根に取りつきました。沢筋の一番奥に蓮華岳へつづく稜線が見えています

その稜線に向かって、右手の尾根を辿って行きます。ここから見るぶんには緩やかに登っているように見えたのだけど

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

なかなかきつい登りでした

難しい登りではないのだけど、右手が急斜面に切れ落ちていて、転ぶと止まらないなあ、なんて思いながら登っていきました

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

今日の目標の標高2200mが遠い。けっこう疲れてきたし、細かな雨は降り続いているし、時間も押してきたし・・・

標高1900mあたりで右下から小尾根が合流、もうそろそろ泊まり場を決めよう

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

樹林の低くまばらになったところで、ここにしよう。先行の単独男性も50mくらい上にテントを張っていました

掘り下げて積み上げての整地から始めます

この頃から少し青空が見え始めて、ちょっと風はあるけど、どんどん天気が良くなっていきました

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

青空がどんどん広がってきて、やったね

谷を挟んで、爺ヶ岳が見えています

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

明日登っていく蓮華岳方面も真っ青な空になりました

白く光っているすぐ下の黒く見えているところが、明日の難所です。光線の加減か、斜面がすごく立っているように見えて、ちょっとドキドキ

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

ちょっと狭い場所だったけど、テントを無事張り終えて。さあ、中で乾杯ビール

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

テントに入る前にもう一度爺ヶ岳を。右側のジャンクションピークから爺ヶ岳の山頂までは雪が無いように見えます

今年は例年に比べて残雪量が少ないのかも

さて晩飯は、えっ-と鍋だったと思うけど。ここのところ焼き網がテント内で活躍しています。スルメにアジにめざし、飲み会は女性主導だけど、なんだかオヤジっぽい・・・

明日も頑張ろう、おやすみ

2日目

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

朝方まで少し風が吹いていたけど、快晴無風の天気になりました

いつものように遅めの出発です。少し上にテントを張った単独の人もテントから出たり入ったり。行かないのかな

昨日ここまで登るつもりだった2200m付近、しばらく緩やかな尾根になります。昨日?のテント跡がひとつ

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

尾根の向こうには、針ノ木岳(左奥)とスバリ岳が大きく見えました

ここから見る針ノ木岳は簡単に登れそうに見えたのだけど

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

振り返ると爺ヶ岳の左奥に鹿島槍岳が見えてきました

すばらしい眺めです

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

難所を前に、緩やかな広い尾根を辿ります

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

ひと休みして、ハーネスを着けて、さあ行くか

ゴマ粒より小さく、先行2人組?が岩の左側斜面を登っているのが見えます

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

岩場の下の斜面を、ぐるっと回り込みます

安全を見て、ザイルを出しました

北ア・丸石尾根~蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)~針ノ木大雪渓(その2) 2014.5

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

蓮華岳・・・あんまり期待はしていなかったのだけど。丸石尾根から針ノ木岳に登ろうというのが今山行の目標でした

だけど、蓮華岳に登って、この展望。すごい

北アルプスのど真ん中にある蓮華岳、南の方から北の方まで全部の山が見えているような。上の写真は南の方の眺め。左端が大天井岳か、その右に槍穂の塊、真ん中に野口五郎とか水晶、その右奥に黒部五郎・・・

2日目のつづき

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

慎重にザイルを伸ばして全部で4ピッチ、ちょっとザイルが短かったかな。そういえば、このザイル、落石で傷んだので少し切ったのだった

ここは1ピッチ目、斜め上にトラバースしていきました

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

2ピッチ目、岩場の下を回り込むように上へ

ザイルの長さ一杯で、ハイマツの枝が垂れ下がっているところまで。ハイマツのところに、みんなへばりついて、他から見ると可笑しいかも

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

同じく2ピッチ目、扇沢の駐車場が遙か下に見えています

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)
2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

3ピッチ目、ここもハイマツのところから回り込んで登るので、待っている者からは登っているところは見えない。部分的にちょっときつい斜度になる

ザイル一杯一杯で大きな岩の下に到着

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

4ピッチ目、ゆるゆる左上して最後に段差を越えて終わり

ひとりひとり慎重に登ったので時間がかかりました。不安定な狭い足場にじっと立って自分の順番を待っているのはつらいね

風もなく天気が良かったので良かったです

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

でも、登りついたところから稜線まで、まだあんなにあるよ。雪が途切れているところもあって歩きにくい

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

だんだん雲の量が増えてきて、もう天気下り坂のようです

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

なかなか遠かった稜線ももう少し

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

やっと稜線に到着です、すっかり空が曇ってしまいました

蓮華岳は一番奥のピーク、まだまだ遠い

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

そして稜線の向こう側に大展望が。北アルプスの南半分の山々が見えているはずです。左側の塊が燕岳、大天井岳、常念岳あたりなんだろう

右の半分に穂高連峰と槍ヶ岳が見えています

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

槍ヶ岳と穂高連峰のアップ

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

あの上が蓮華岳の山頂です。けっこうバテました

少し先行して歩いていたメンバー、途中、雪に片足がはまり込んで動けなくなったようで。ずっともがいていたみたいだけど、ピッケルでほじくり返すくらいでは足をピクとも動かせない

何をしているのだろうと思ったけど。さてと、スコップで掘り出すから待ってろ・・・

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

無事、蓮華岳の山頂に到着です

せ-ので、レンゲポーズ

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

北アルプス北部の方の眺めもすばらしい。爺ヶ岳、鹿島槍岳、五竜岳は鹿島槍に隠れているかもしれないけど、ずっと奥に白馬岳も見えているみたいです

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

また北アルプス南部の方の眺め、まあるっこい野口五郎岳と右奥、黒部五郎岳です。真ん中辺りに水晶岳とか雲ノ平とか見えているのだろうか

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

針ノ木峠方向に下ります。左よりの三角が針ノ木岳です。なんだかここから見ると痩せた尾根に見えます。明日大丈夫か

北ア・丸石尾根~蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)~針ノ木大雪渓(その3) 2014.5

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

3日目、湿っぽい小雪と風、めっちゃ酷いというほどでもないけど。針ノ木岳、行こうか止めようか、頭の中でグルグル・・・。あんまりさっさと止めちゃうのもなんだし、行けるところまでというのもなんだかやばい・・・

前を歩くメンバーの様子を見ながら、行こうか止めようかいつまでも考えは行ったり来たり

2日目のまだつづき

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

向こうの三角が針ノ木岳、その手前鞍部が針ノ木峠、テント場を探しながら稜線歩き

ずっと北アの展望がすばらしい

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

広い広い尾根を歩きます

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

そしてテント場跡を見つける。ひと張り分の風よけブロックも積んでありました。我々もここにしようか

もうひと張り分の整地と風よけブロックを積んで

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

少し風が出てきそうだし、入念に風よけを作ります。塗り壁作業も年季が入った感じで完璧・・・

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

テントを2つ張り終えて。また焼き網が活躍してビールもまだいっぱいあるし、日本酒もあるし

夜、少しテントがパタパタ、そして雨か雪のあたる音

3日目

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

3日目の朝、細かい雪のような雨のような、それと少々の風

テントをつぶして出発準備、さてどうするかねえ

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

風は左の谷から吹き上げてきて上空を通り抜けている感じ、あんまりたいしたことは無いけど、視界は不良

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

峠方向に下って、なんとなく見通しが良くなり・・・

むむっ

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

真下が針ノ木峠、左端に小屋の屋根、小屋はまだ雪の中です。急斜面を下ってさて、みんなの様子を窺って・・・

よし、行ってみよう。ザックを置いてザイルだけ背負って、さあ行こう。風は谷からゴウゴウと吹き上げているけど、尾根上はそんなでもない

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

広い尾根から岩が前を塞いでやせ尾根になる。先行単独男性は尾根筋急傾斜を登って行ったけど、我々はどうするんだ

ここで2人脱落、じゃあバケツ掘ってちょっと待ってて

ここから先に進むのに、今シーズンからの雪山メンバーもいて、経験の場数が足りないよなあと思いながらも、もう少しやってみよう

まず、岩の下をトラバースしてみたけど、回り込んだところからが急過ぎて、とても行けない。戻ってやっぱり急傾斜の尾根を登る。二段に登ったところから斜面をトラバース(上の写真)。向こう小さく見えるメンバーのところまで、緊張が続きました

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

傾斜が緩んで緊張も少し緩む。もう山頂まで半分くらいは来ているのだろう。上から単独男性が下ってきて、埋もれた標識があったけどそこが山頂かどうかは分からないと

先が見えないし、けっこう頑張って満足したし、バケツで待たせてるし

ここで戻ろう

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

斜面のトラバースを慎重に戻って、一歩一歩バックステップで下って緊張が続きます

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

靴を蹴り込め蹴り込め

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

あともう少し、バケツのところまで戻ってきました

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

あれっ、バケツかと思ってたらボケツ・・・いやホラを掘ってたみたい

ピッケル一本でこんなに掘るくらい待たせたか、ごめん

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

峠に戻って針ノ木大雪渓を下ります。視界が悪く、30mくらい先はもう真っ白、そして下り始めがかなり急傾斜、なんだか奈落の底に下っていく感じです

周りから落石があるかもしれないから間隔をあけて歩こう

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

大雪渓の真ん中くらい、大きなデブリ、雪崩跡が続きます

湿った小雪だったのが、下るにつれて雨に変わりました

2014.5.3-5 蓮華岳~針ノ木岳(途中まで)(雪山)

そしてガスの下まで下りてきて、あのどん詰まりを回ったところがゴール。ちょっと想定外なこともあったけど、無事にいい経験を積めたということで

これで今シーズンの雪山歩きは終わり、これから夏の山へ向かい、そしてまた雪のシーズンへ

来シーズンは、どんなところへ行こうか

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