南ア・赤石沢~百間洞~赤石岳(1) 2012.9

あれれ、牛首峠では降ろしてくれないの、そういうきまりだからって東海フォレストバスは椹島まで
まあ、ちょっと早い臨時便だったからいいか
牛首峠まで登り返し、赤石沢の仕事道を少し辿って入渓です。かつて取水堰堤の出来る前は、水とのたたかいの沢だったらしいけど、それと今年の雨なし天気で水の流れチョロチョロです
ただ側壁の思わぬところに残置のハーケンが打たれ、細ヒモが垂れていたりします。あんなとこどうやって行くの・・・
城西地区連にも堰堤が出来る前に遡行した人がいるので、どんなだったのか今度聞いてみよう。(岩をピョンピョン跳びはねて遡ったって・・・なんだそれ)

ここまで一つだけ腰くらいまで水に浸かったのみで、楽に遡ってきました。ここはもうニエ淵に入っているのだろう。左側の岩の途中、手が届かないところに細ヒモがぶら下がっています
あんなとこ、どうやって行くんだよう

とりあえず釜の右側から泳いで、水の落ち口に取り付いてみます

プカプカ浮いて取り付いてみるけれど、足がかりがなくて登れない・・・って
それじゃあって、助け船に行ってみたけど落ち口あたりが
少しえぐれているらしく・・・
あれ、なんだよ、釜の左側が登れそうじゃあないか。垂直の岩に隠れて見えなかったけど、左奥の傾斜が緩くなっています
ということで、釜を横断して手と足をバタバタ、4分の3周の泳ぎで疲れ果てて少し座り込み
ここで後続の若者3人パーティに追い抜かれる。どうぞどうぞ先に行ってくださいな。中高年パーティはゆっくり行きましょう

きれいなゴルジュの渓相です。かつての水量が多かったときであれば通るのに結構大変だったと思うけど
沢床をトコトコ歩けます

これかな、ニエ淵中間にある、かつては通過するのに最悪と言われた2条5m滝は・・・
先行パーティが登り終えたところのようです

落ち口を飛ぶか泳ぐって、かつてのガイド本に書いてあるところかなあ、あとは残置のハーケンと細ヒモを頼りに滝上に下りる

残置のハーケンと細ヒモ頼りだけど、それを信用すればどうってことなく滝上に下りられます
だけどいつかは朽ちて抜けてしまうんだろうなあ。それが自分たちの時であったらどうしよう

沢の真ん中に大岩が鎮座しています。これをここに持って来る大水のときって、どんなんだろう

ここが神ノ淵というところだろうか。よくわからない


ここは腹まで水に浸かれば簡単に上へ抜けられました。このあたりでニエ淵の廊下は終わりになるのだろうか

廊下状が終わると、大岩の間をクネクネ登って行くようなところになりました

岩の隙間を這い上がるようなところもありました

そして沢が緩やかになって、ラジオラリヤ板岩の赤が点在するようになりました。北沢出合の下流、取水堰堤がもう近いようです

赤石岳・赤石沢の名前の由来、赤いラジオラリヤ板岩。微妙に色がオレンジ色がかったりしたものもありました

赤岩からふと目を上げると、あれかあ堰堤は・・・
今日の行程のとりあえず半分のところまで来たようです
南ア・赤石沢~百間洞~赤石岳(2) 2012.9

堰堤を越えてお昼休み
さて今日の後半はどこまで行けるのだろうか。出来るだけ先に行っておかないと・・・
なんせ明日は夕方4時までに百間洞山の家に着かないと、夕食のメニューが名物のカツライスからカップラーメンになるらしい

堰堤上流は沢がより赤っぽくなってきました
小滝を越えたりしながらしばらく、そして

目の前に門ノ滝です
少し水際をへつってバンド状のところに上がります

はてさてあそこを登れるのかなあ
ザイルを出して左の角を登ります

上の方に立木がありますが、そこに行くまで確実なランニングビレイは取れません
安心できる手がかり足場もないようです

上から引っ張られても、重荷だとなんかズルズルとした登りになってしまいました。ちょっと怖いね

登り切ったところには残置のハーケンがいくつも打たれていました。そこから落ち口の横をトラバースします

今日は岩が乾いているので、フリクションが効いてここは楽に渡れました
まずは難所の一つを越えました

そして難所の二つ目、洞窟状の穴登り
昔からの有名どころの沢なので、難所にはバシバシハーケンが打たれ登るルートが出来ています

あそこに抜け出て、それから・・・

残置のシュリンゲをアブミ代わりにして、穴に取り付きます

穴の出口がけっこう狭いようです

洞窟の中から外を。こんな感じになっています

狭い穴の出口は、身体を捻らないと抜け出られません
腹回りの肉がちょっと邪魔するなあ、器械体操も嫌いだったからこういうの苦手です
シュリンゲに全体重がかかってビシビシ音が鳴ります

ドッコラショッと
穴ぐらから抜け出ました。ホッ

そして、荷揚げ

そして、身体揚げ
向こう側の足場がちょっと・・・遠い

少し体重を減らさないといけないなあ、と思った穴登りでした(いつもいつも思っているのですがなかなか)

洞窟状の穴登りが終わるとすぐに三つ目の難所「大ガラン」です。どうってことないガレ場に見えますが、これがちょっと怖い

ガレの表面が崩れるだけだと、どうってことはないのだけど、もう少し底の方から崩れていく感じがします
一度崩れ出すと止まらないんじゃないか、という怖さを感じながら向こう側へ渡りました

大ガランを越えてすぐのところに絶好の泊まり場がありました
今日はここまで。なんかアクロバチックな障害物競技をしたみたいな一日でした
先行若者パーティはどこまで行ったのだろう。
早速、たきぎ集めと魚釣りです
(コースタイム 入渓8:45-取水堰堤12:20-大ガラン先泊まり場15:40)
南ア・赤石沢~百間洞~赤石岳(3) 2012.9

餌さえあれば・・・もっといっぱい釣れたのに
餌の現地調達を考えていたのだけど、トンボ一匹飛んでない。まわりに全く虫がいる気配がない。なんでだろう
目の前の淵ではイワナがピョンピョン跳ねているのに

獲物は寂しいけど、焚き火は豪華に燃えています



広々とした泊まり場で良い焚き火が出来ました
木のはぜる音を聞きながら、夜が更けていきます
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2日目

朝も目の前でイワナが跳ねています
気になるじゃないか

今日も良い天気です

赤岩がますます目立つ渓相になりました


大ゴルジュの入口か・・・違うようだね
左端からのっこせました

これが赤岩ノ淵というところだろうか
左岸から少し藪をかき分けて巻いて下りると・・・

沢は右に曲がって、大ゴルジュの入口です
正面左の流れがシシボネ沢、真ん中のガレ沢を少し登って、大ゴルジュの大高巻きに入りました
今日一番の難所です

大ゴルジュの中を覗いています
水が少ないので迫力はありません

ガレ沢から巻き道に入りました。踏み跡は明瞭についています。
途中から上方向に踏み跡を辿る。ちょっと岩っぽく
一カ所2mくらいのバランスを要する岩が怖い。傾斜は緩いけど、スリップすると谷底へ真っ逆さま

その上も、木の根に掴まりながら慎重に登って行きました
今日は天気良いけど、濡れているとここら辺もザイルがほしいだろうなあ

というところで、行き詰まり。横方向にも踏んだ跡があるようだけど、上だよね。ザイルを出して上へ辿ります
この先、岩が立って角状をよじ登りになりました。手がかりの根っこが腐りぎみでちょっと・・・

大ゴルジュを巻き終わってホッと一息
数mのきつい岩角を登り終えると、あとは緩い斜面のトラバースになって、踏み跡をトコトコ辿って行くようになりました
・・・と、沢床がすぐ脇に見えて、あれ・・・あっけなく大高巻きが終わりました
南ア・赤石沢~百間洞~赤石岳(4) 2012.9

さわやかな青空なのですが、少し下り気味の天気のようです。このあと曇って雨粒もパラパラしました
でも、今日は大丈夫でした

赤の色様々、黄色みがかったりオレンジ色だったり
もう赤石沢の難所といわれる所は越えたので、気持ちはのんびりとしています

赤石のオシリをくぐって、向こうは大きな白石

肩ぐるまでのっこして、あとは引っ張り上げられて




石の色いろいろ、シマシマの赤石に、まだらの赤石に、朱の色に
白石も混ぜておきます

そうして大きな釜の滝があらわれ
あれ、あんなところにハーケンが打たれて、ヒモがぶら下がっているね

シュリンゲを継ぎ足して、アブミがわりに足を突っ込んでドッコイショです


苔むした側壁から水がしたたり落ちていました
美味いかい、苔の香りがするって

振り返ると青空に高い山がすっきりと見えて
赤石岳だろうか

赤石が特徴の沢ですが、桂の木もすごく多い沢です
泊まり場のテントを覆っていた木も桂でした

百間洞の出合に到着です。ちょうど昼時、もうここまで来れば時間には余裕があります
しばらく休憩しました

百間洞に入って最初の滝越え、左岸から巻き登り。上がのっぺりに見えたけど、足場はしっかり

2つ目(もっと小滝があったような気もするけど)の滝越え、右岸から、これも細かいけど足場はしっかり

シシウド花火

黄色い花を見るとキリンソウだと思っていたけど、葉っぱが細いようだし、花びらも少ないようだし・・・

あちこちでシシウド花火が打ち上げられていました
百間洞の遡行も終盤に入ったようです
南ア・赤石沢~百間洞~赤石岳(5) 2012.9


百間洞の最後の滝です。これを越えると緩やかな源流になります
沢歩きももう少しです。右側から滝を巻きます

念のためザイルを出しましたが、乾いているとフリクションは効きます。ホールドもスタンスも充分ありました

そして高度感の出るところは、棚になっているので不安はありませんでした。この先樹林に入るところは、ザックを下ろさないと通れません



緩やかな流れの脇には秋の花。でも百間洞の山小屋まではまだまだ遠いようです

ナナカマドの赤い実

けっこう腹減って、足が重くなり始めたところで「小屋の目印の旗が見えるよ」って。どこどこ
向こう斜面の木のところに赤い旗が

ああ、やっと小屋に着きました

早速受付を済ませて、ビールで乾杯です
小屋のお兄さんが水はどうだったと聞くので、「水は少なかった」と答えると、じゃあ物足りなかったでしょう、なんて言われて
はあ、充分満足しました。はぁ疲れた

ちょっと腹減りすぎていたんで、ビールと一緒にピーナッツを食べ過ぎちゃいました
小屋の晩飯までに、腹減りそうにないなあ


晩飯だよお、カツライスに蕎麦がそれぞれに、それと豆カレーがテーブルにひとつづつ。豪華だね
ライスおかわり自由なんだけど、さっきのピーナッツが

食堂の窓から、あの山は聖岳あたりだろうか

食堂閉店です
小屋に遅く到着した人はカップラーメン・・・ではなくてかつ丼を出していました。ラーメンよりはいいけれど、やっぱり早く着かないと・・
3日目

これは朝飯です。納豆も付きました
外は雨が降っています。まあしょうがないかあ、沢の中では晴れてくれたからなあ

そんなには強い降りではないけれど、雨の中の出発

大展望を期待してたんだけどね
少し風があります

赤石岳山頂までつらい登りです
ところどころにコケモモかアカモノの葉っぱが紅葉していました

急なガレ場の登りが、緩やかになって
山頂の小屋が見えました
もう登らなくていいぞって。小屋で林檎を一つづつもらって、また雨の中へ


標高3120m赤石岳の山頂です
当然何にも見えないし、寒い



これから椹島まで標高差2000mの下りです。けっこうバテバテだけど、充実した沢登りが出来た高揚感でなんとか頑張りました
(大昔、赤石岳に登れずに大荷物を背負ってトボトボと椹島から井川まで歩いたことがあったっけ)
大展望の稜線歩きは出来なかったけど、まあそれは贅沢かな
コースタイム 大ガラン上テント場7:00-大ゴルジュ巻き8:00-9:20~百間洞12:00~百間洞山の家14:25
山の家5:30~赤石岳山頂7:30~赤石小屋9:15~椹島11:50